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2013年10月30日11時30分

入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.10

戸川建築事務所
 戸川浩一さん
【一級建築士事務所】

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財産価値の評価査定をする仕事。

「一級建築士」とひとことで言っても、その中の何が専門かは、多岐にわたるという。
戸川さんの専門は、財産価値の評価査定。殆どが、行政からの受託だ。その対象は幅広く、マンションや介護施設といった大きなものから、戸建住宅のような小さなものまで様々な案件を手掛けている。
例えば、住宅やテナントの移転やリニューアルが必要となった時。どれくらい費用が必要なのか、壁紙や、電気の配線、水道の配管などを、平面図・立面図・断面図に落とし込んで積算し、予算を出す。

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型にハマらない、自由人。

地元工業大学の建築学科を卒業後は、NTT関連の会社に就職した。民営化の少し後、デジタル化の先駆けの頃。機械関係の仕事に就くも、4か月の研修後、わずか2か月で退職。大手だからといって、留まる理由がみつからなければ、居る必要はない。
安定志向の人からすると、理解し難い行動かもしれないが、「らしさ」を優先する生き方は、なんだかカッコイイ。
その後、設計事務所2社に席を置いた。
先輩たちの下で、個人住宅の新築や、大型施設など様々な経験を積み、平成15年に独立。
現在に至る。

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ガソリンスタンドを経営する父の豪快さに学ぶ。

幼い頃は、落ち着きがない、とよく言われたという。
目の前で起こることに、すぐ反応する、
「動物のような子だった(笑)」
と、戸川さん
「よく、灸(やいと)を据えられましたよ」
と語る笑顔が、人懐っこい。
父はガソリンスタンドを経営、母は専業主婦だった。2人姉弟の長男。休日はゴルフを楽しみ、酒を豪快に呑む父の背を見て育った。
仕事中は、話しかけるのを躊躇するほど集中してデスクに向かい、喫煙コーナーで煙草を吸う姿がダンディな戸川さんだが、呑むと誰よりも気さくに周りと溶け合い、楽しくはしゃいでお酒を楽しむ。
上手にオンオフを切り替え、若い人にも年上の人にも好かれる性格は、父親ゆずりだろうか。

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父の顔。

子どもは2人。
先月には長女が結婚し、
「ほっとした」
と語る表情から、誰にでもは図れない、父親の深さを感じた。 

自宅から、SO@Rビジネスポートへの往復は自転車を使う。
お洒落な自転車に買い換えたら、遠出して、河川敷の土の道を、風をきって走りたい。
その眼は、どこまでもあたたかい。

インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴
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2013年09月17日21時03分
入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.9

K。office 岡本かほるさん
【DTP・デザイン(販促物)】

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得意は「ページもの」のデザイン。

パンフレット・ポスター・パッケージ・広告などのデザインやDTPが岡本さんのお仕事。スーパーのチラシや、商品カタログ、衣料品のパッケージデザインなど幅広く手がけるが、柱は、いわゆる「ページもの」。
100ページを超える商品カタログや、学会で配布する資料などボリュームをこなす仕事で、インデザイン(DTPソフトウェア)を使い、決まったフォーマットから制作するものが多い。

高校は進学校で学んだが、
「目的も無く大学に行くという選択が、自分には無かった」
という。
高校2年生の時、文字や文章を書くことが好きだったので、なんと、自分で広告代理店などを調べて連絡。高校3年秋、入社試験を受け就職し写植の版下を制作するオペレーターとして2年間(正社員)の経験を積む。
座りっぱなしで根を詰めて作業するオペレーターの仕事は、体力的にも精神的にも、しんどかった。
でも、
「誰にでも出来るものではない”専門職”の仕事は、楽しかった」
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結婚・出産を機に退職した後も、子育てをしながらパートで働ける会社へ再就職。デザイン業界がMacに移行した頃。時代は、版下から、DTP (パソコンで作る印刷データ)に替わっていった。
「そのタイミングに、大きな会社で働けたのはラッキーだった」
オペレーターとして仕事をしながら、会社が研修を受けさせてくれ、以来18年、DTP・デザインの仕事をしてきた。
「何かを始める時、結構、強運なんですよね」
と岡本さん。
自分は運が強い、と言える人は、強い!

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スピードにこだわる、根性派。


岡本さんの仕事は、直接クライアントから頂くものより、広告代理店などが間に入ることが多い。クライアントの言葉を直接聞けないため、意向が汲みとれずにすんなりokにならないケースもある。そこまで見越して、締切が“昼まで”だったら、“朝一”には納品するのが、岡本さん。
万一、直しが入っても、昼までに修正の対応が可能だからだ。
「早いと思われるのが、快感」
なのだとか。
時には、明日の朝までに、大きな紙に手描きで仕上げねばならないという過酷な仕事も舞い込むが、
「泣きそうなことがあると、力がつく」
と、頼もしい。

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クールで、信頼できる人。


公私の区別ははっきりするタイプで、仕事では自分より若い相手でも敬語はあたりまえ。
長く一緒に働いていると、つい“なぁなぁ”になりそうだが、そこにはキッチリ一線を引くのが岡本流。
そんな岡本さんに対し、若い人からの信頼は厚く、仕事の相談のほか、結婚や家族とのことなど、お悩み相談を受けることもよくある。

子どもたちにも、平等に接する。ご本人曰く、
「客観的で、感情的になることは少ない」
女の子だからダメとか、姉には良くて弟にさせない、ということもしない。
ちゃんと“お母さん”と呼ばせ、怒る時は、一対一で怒る。
友だちに話すような口調で声をかけられたら、
「誰に向かって言ってるの?わたしはアンタの友だちじゃない!」
と返すという。
最近は、子どもの顔色をうかがって、姉妹(弟)のようにふるまい、子どものご機嫌をとる母親が増える中、岡本さんの厳しい母の姿勢を聴き、爽快な気分になれた。

将来は、この広島で、デザイン以外にも何かやりたい。
原爆の落ちたこのまちで、自分自身、被爆二世として何かできることがあるはず。
話すことでラクになるなら、若い人の相談役となるのもいいかもしれない・・・
岡本さんの思いは広がる。

インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴
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posted by SO@R at 21:03 | 広島 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) |  ●入居メンバー紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年07月31日14時15分

入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.8

サチイヤムベンチャーエンジニアリングサービス 日本支店 
ビジネスデヴェロップメントマネージャー日本
キショール モチェルラさん
【エンジニアリングサービス】

インドに850人の社員を有するベンチャー企業「Satven」

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Satyam-Venture Engineering Service Pvt.Ltd.
http://www.satyamventure.com/html/cae.htm 、略してSatven (サトべン)。自動車メーカーへ、デザイン、製造、システム等のエンジニア派遣やチーム編成してのビジネス開発を行う、インドのベンチャー企業である。
設立から13年。南インドにある本社は、現在、アメリカやヨーロッパの有名自動車メーカーと数多く取引し、社員は850人以上という規模に成長した。
ただ、アメリカやヨーロッパの多くの取引先では、契約期間が短く安定性が良くない。そこで、同社では数年前から、契約までに時間がかかるが受託したら長く続く、アジアへ進出。アジアで働いた経験のある人や、アジアの習慣がわかる人を集めて小さいチームをつくり、日本、中国、マレーシアへ人材を派遣している。
このたび、日本支店を(東京でも名古屋でもなく)広島に置くことにした理由は、自動車メーカーが在ることも大きいが、広島県の積極的なアピールが決め手になったという。

インドから家族と一緒に広島へ。
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キショールさんは、2011年にSatven (サトべン)に入社。ビジネスデヴェロップメントマネージャー日本として赴任した。
日本での生活経験は、実は2005年から。
前職の頃から何度も日本を訪れ、長期滞在してはビジネスに携わってきたので、コミュニケーションの取り方も、日本語も上手い。
日本語習得のために学校にも通い、8年になる。今でも、敬語や漢字、文法は苦手と言うキショールさんだが、
「石の上にも三年。よく勉強しました (笑) 」
と、日本人顔負けのジョークも飛ばす。

これまではいつも単身赴任だったが、広島(SO@Rビジネスポート)で日本支店を立ち上げた今年6月には、インドから奥さんと子どもたちを呼び寄せ、初めて家族揃っての日本での生活を始めた。
お子さんは、2歳と、10ケ月の女の子2人。
奥さんは、現在、日本語の猛勉強中だとか。

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初めて日本に来た時には、1分も狂わずピッタリの時間に駅に到着する電車を見て、ビックリしたというキショールさん。
玄関で靴を脱ぐときは、ちゃんとつま先を出口に向けて置き直す習慣も、インドでは無いことだが、「いただきます」「ごちそうさま」を言うなど、同じ習慣もたくさんある。

時間を守り、仕事のやりとりがスムーズな日本のワーキングスタイルや、愛社精神が強い日本人のワークカルチャーに接し、
「日本が大好きになった」と、
キショールさん。
多様な人が集まる、SO@Rビジネスポートならではの魅力がまた拡がり、嬉しく思う。


目指すもの

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Satven (サトべン)本社は、南インドのアンドラ・プラデシュ州に在る。日本企業の多いチェンナイの上(北)に位置し、機械や自動車、オ―トモバイル等のエンジニアが30万人も住んでいる。
アンドラ・プラデシュ州の首都ハイドラバードと、広島県三次市は姉妹提携を結んでおり、広島にとっては縁の深いまちでもある。
このハイドラバードと密接に隣接して発展している、セカンドラバード市が、Satven (サトべン)本社の所在地。
成田からデリーまで10時間。広島からだと上海で乗り継ぎ、マレーシア、バンコク等を経て現地。14時間を費やす。
本社に居ながら、各国のクライアントからの受注をこなすものも多いが、日本支店では、広島をはじめ全国の自動車メーカー、及びその系列会社をターゲットに、エンジニアを派遣する。

売り上げ目標は2億ドル。
巨大な額に驚く私に、
「たぶん、いける」
と、動じないキショールさん。
「日本は、アメリカやヨーロッパとは違う」
と、日本への期待は大きい。
スタートは2人だが、これから徐々にスタッフを増やし、売上を伸ばす計画だ。
ソアラサービスも、いつかは海外進出をと夢見ているが、彼らの入居を機に、実現に向けまた一歩近づいたように思う。
先は長いが、その光が見えていることに感謝したい。

インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴

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posted by SO@R at 14:15 | 広島 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) |  ●入居メンバー紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年06月19日15時11分

入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.7

有限会社 加美優 川上はるかさん
【美容関連商品、サプリメント卸し】

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ヘア&エステ「かみゅ」の販売・卸部門として。

ヘア&エステ「かみゅ」開業から10年。自社のヘアサロンだけで扱ってきた美容関連商品を、他の理美容サロンへも広げるため、美容関連商品・サプリメント卸部門を、今年、立ち上げた。
新部門の立ち上げと同時に入社した、川上さん。
主力商品である「泡なしオイル石けん」を、母である川上ひとみ社長の下、一人で営業を受け持っている。
現在27歳。
控え目な中に、どこか経営者の血を思わせる動じない印象が、頼もしい。

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”打たれ強いタイプ”を営業職に活かす。

地元の大学を卒業後、川上さんが選んだのは、営業の仕事。
理由は、
「大変な思いを経験することが、きっと後に活かされると思ったから」。
住宅展示場での営業だった。断られることは少なくない。
傷つくこともあったが、嫌なことは早く忘れるよう努めてきた。
「打たれ強いんです」
と川上さん。

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「泡なしオイル石けん」は、もともとアトピー専門治療の医師が開発したのだそうで、洗浄力があるのに肌に優しいのが特徴。
現在は、理容院をメインにアプローチしているが、アポイントを取るための電話で、断られることはしばしば。
ラクではないが、それよりも、
「新しい企画を考えて、推進していくのが楽しい」
と言う。川上さんにとって、営業という仕事は、天職なのかもしれない。

 
繋がりを拡げて。

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今の仕事を始めて、異業種の人との交流にも積極的に参加している。そこで知り合った結婚相談所とコラボし、イベントも企画した。
名付けて、「イケメン プロジェクト」。
本当はもっと素敵なのに、忙しくてなかなか見かけに気を使えない、という男性を対象に、肌や頭皮の手入れ法や清潔感について等、アドバイスするもの。
「少し変えるだけで、好感度はグッと上がるのに、もったいない」と、川上さん。
「広島の男性を、健康的にカッコよくしたい」
と、夢は広がる。
趣味は、フラダンス。
好きな言葉は、「流れに身をまかせる」
自分らしく、無理せず、ひょうひょうとして見える、川上さんらしい。

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インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴

posted by SO@R at 15:11 | 広島 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) |  ●入居メンバー紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年04月15日16時41分

入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.6

日本インクルーシブ教育研究所 代表 中谷 美佐子さん
【特別支援教育】

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プロスキーヤー、局アナを経て、「発達障害」支援の道へ。

東広島市出身の中谷さん。子どもの頃は、自然に恵まれた環境の中でのびのび育った。京都の女子大学を卒業後は、プロスキーヤーとして渡米したが、その後、広島のテレビ局を経、フリーでテレビ制作に携わる。
テレビ局では、経済番組のキャスターも務めた。26〜7歳の頃。華やかに見えるキャスターの仕事だが、現実は厳しい。上司から罵声を浴びるのは茶飯事で、被害者の親御さんにコメントを求めたり、時には、癒着などのナイーブな問題にも土足で踏み入り、インタビューを取らねばならない。
「組織が苦手だった」と、中谷さん。
しかしその経験は、人と距離をおかずに飛び込み、交流できる、中谷さんの強みとなった。

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「発達障害」とは。

2001年頃、不登校やひきこもりの子どもたちの取材をしている時に、ひょんなことから「発達障害」を知った。
発達障害とは「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」<発達障害者支援法より> 
特徴としては、以下の4つに現れる。
・コミュニケーションが困難
・対人交渉が苦手
・こだわりが強すぎる (融通が利かない)
・感覚過敏 (聴覚過敏、臭覚過敏、視覚過敏など)
たとえば、聴覚過敏だと、時計のカチカチという音が気になって、人の話が聞こえていなかったりする。
「なんで先生の話が聞けないのか!」と学校でよく叱られる生徒の中には、もしかしたら「発達障害」の子どもがいるかもしれない。

最近では、「大人の発達障害」も増えているという。
子どもの頃から、自分が“普通“だと思って育てられてきたのに、ある特定の分野において困難が見られるケース。
たとえば、出張のスケジュールが急きょ変更になった時に対応できない、お釣りの計算ができない、時計の針が読めない等。
成績優秀なのに、仕事ができない・・・
本人も周りも気づいていないので、「どうしてオレはこうなんだ」と自分を責めてしまい、会社に行けなくなってしまうこともあるという。

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「発達障害」への理解を広めたい。

専門知識を得ようと、いろんな本を読んだ。
発達障害の子どもをもつ保護者や、支援者の声にも耳を傾けた。
そして、疑問が残った。
社会の「発達障害」に対する理解が無さすぎる!!!
家族でさえ、勉強の場が無く、自分で本を買って勉強するしかない。「どの本を選んだらいいか」「どの情報を得ればいいのか」すらわからない。
福祉サービスのヘルパーさんや学校の先生も、どうサポートすればいいのか、その術を知らない。
これが現状なのである・・・
「発達障害」について、もっと多くの人に知ってほしい!
正しい理解を広めたい!
支援者を育てたい!
中谷さんの中に、そんな思いが沸々と湧いてきた。
2010年、発達障害の個性を伝えるアナウンサーとして、発達障害への正しい理解と通常学級における特別支援教育の啓発活動を開始。
そして2012年3月3日、日本インクルーシブ教育研究所を開所。自閉症スペクトラム(ASD)や、ADHD、LDなどの発達障害への正しい理解や特別支援教育、障害特性に合った支援方法を進める活動を本格的に始めた。

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知ってもらい、サポートする方法を教える。

日本インクルーシブ教育研究所では、「発達障害」をテーマに、様々な講座を開催している。
「発達障害を知ってもらう」ためのセミナーは、小児科医や専門機関の研究院等から講師を招き、家族や支援者、教員等を対象に開催。「発達障害」を正しく理解することで、関わる人が自分自身の心を穏やかに過ごすことにも繋がっている。
「自閉症スペクトラム支援講座」では、支援者を育てるための方法と、考え方、具体的なサポート方法について、専門家を招き、指導。支援者を養成している。
「ソーシャルライティング講座」は、耳からの理解が難しい人のために、特性に合わせた文章の書き方を、支援者が学ぶもの。
一般的に、人は何かを相手に伝えようとすると、指導文を多く書きがちになる。「ああして欲しい、こうして欲しい」とあれこれ要求されると、その内容を読む側は嫌な気持ちになる。また、日本人はあいまいな表現をすることが多く、言葉を言葉通りに受け取ってしまう自閉症スペクトラム(発達障害のひとつ)の人達には伝わらない。こういった発達障害の人達の気持ちに配慮して彼らが理解しやすい表現を知ることで上手くコミュニケーションがとれるようになる。

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当面は、教師や支援者を対象にしたセミナーを中心に展開。
医師や作業療法士、言語聴覚士、研究者などの専門家を講師に招き、まずは発達障害への基礎理解からすすめている。
奥深い「発達障害」を知り尽くすには、長い時間を要すだろう。
活動を続けるには、
「資金面も、人材面も、課題は山積み」
と、中谷さん。
確かに今は始めたばかりで、大変。
しかし続けることで、これからもっと多くの人が共感し、力となってくれることだろう。中谷さんの一所懸命な姿を見ていると、応援せずにはいられない、そんな気がしてくる。

「多数派」か「少数派」か。

「シリコンバレーで働く人の中に、「発達障害」の人は多い」と、中谷さん。特化した能力を発揮する芸術家や、タレントにも多いのだとか。
「発達障害」の人はたくさんいるが気づかないだけ。だとすれば、今は、多数派だから”普通”と思っているけれど、数が逆転すれば、どちらが”普通”かも逆転する!!!?
そんな問題提議もする。
「私たちは生まれてから死ぬまで、ずっと発達し続ける。しかし、発達過程において完璧に発達をとげる人等いなく、誰しもが何らかの障害を来すもの。そう考えると「人類、みーんな、みんな発達障害」とも言えるのでは」と、中谷さん。

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すべての人が個々の特性を活かすことができる社会の構築を目指し、将来は、「発達障害」の人の就労支援をしたい。
そのためには、発達障害者は平均的な人の特性を知らなければならない。一方、企業は発達障害者のすばらしい特性を活かすために、発達障害者を理解し合理的配慮をする心構えが必要。
「発達障害」の人の養成と、企業向けの啓発セミナーを実施し、仕事をマッチングしていきたい。


そしていつかは、自然食レストランを出す。
「発達障害」の人が、個々の能力に合った仕事で、その力を発揮できる場所・・・ある人は農薬や化学肥料を一切使わない自然農法で野菜や果物、米をつくる、ある人はその繊細さで美味しい料理を作り、ある人はお皿を洗う、またある人はその芸術的センスで看板やチラシを作り、ある人はこだわりの新しいメニューを提案する・・・。そして、子育てに疲れきった親がほっと一息つくことができる場所がある。お茶やお菓子を楽しみながら発達障害について勉強出来る講座が常時開かれている。その横には子ども達が楽しみながら感覚統合(※)ができる遊具や運動器具が設置されたスペースがあり、専門家が子ども達を責任持って見てくれる。そんな発達障害の人達の得意なところを活かし、苦手なことを互いに補い合うことができる職場をつくること。それが、中谷さんの夢である。
※字を書いたり、人の話を聞いたり、友達と遊んだりするときには、いろいろな感覚情報を脳が無意識に処理する。感覚には、固有感覚(身体の動きや手足の状態の感覚)、前庭感覚(身体の傾きやスピードの感覚)、触覚、視覚、聴覚などがある。これらの感覚を、整理したり統合(まとめること)したりする脳の働きを感覚統合という。


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インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴

posted by SO@R at 16:41 | 広島 ☔ | Comment(3) | TrackBack(0) |  ●入居メンバー紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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