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2014年10月17日11時44分
入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.19
ピュアセンス株式会社
今橋 正次郎さん
【技術サービス業】

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週末起業家として、身の丈で再スタート。
今年8月にSO@Rビジネスポートに入居した、今橋さん。
本業は、設計会社に勤務する設計コンサルタント。
下水道のシールドや貯留管など、土木関係の設計を数多く手掛けてきた。引き合いも多く、徹夜を強いられるほど多忙なことも少なくない。そんな中、やりたいビジネスがあるのに、なかなか時間が割けない。SO@Rビジネスポートへの入居を機に、新事業を推し進めようと考えた。
実は、今橋さんにとって、今回が4度目の起業。
過去の失敗経験から、今できる身の丈に合ったやり方で、自分の考えに基づいて、行動に移そうと思ったという。

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このたびの起業で今橋さんが実用化を目指しているのは、
「機能シェーカー」。
液体の浸透性を上げ、また、電位を低くして劣化や酸化を防ぐという製品で、学術的な根拠も明確にし、特許も取得済み。デザインは、大阪のデザイナーが手掛けた。
養毛剤や、健康食品、美容関連の商品容器など、多様な用途が考えられ、可能性は大きい。今後は、メーカー等へのアプローチを積極的に図っていきたい。

4度目の起業、その理由。
安定した設計コンサルタントの仕事がありながら、リスクを負ってまで新事業を立ち上げるのはなぜか・・・
純粋な疑問に、今橋さんから返ってきた答えは、
「無駄にしないため」

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それは、過去に起業で壮絶な失敗経験をし、そこから這い上がってきた今だからこそ、痛切に思うことである。
1度目の独立は26歳の時。20歳で大阪の設計コンサルタント会社に就職し、4年も経った頃には(本人曰く)全てを知り尽くした気になって退職した。 独立して設計事務所開設し13年間経営したが、自らの労働力を対価とする仕事には限界があると感じ始める。
その間、東京でタレントのヘアメイクをしていた弟を高知に呼び戻し、美容室の経営もした。3店舗まで拡大したが、会社を弟に譲り、自らはドリームを追いベンチャー起業家に転身。39歳の時だった。不用な物質を、エネルギーとマテリアル(原料)に変える研究に取り組み、金融機関から数億円もの融資を受けての壮大な事業。
夢は拡がった。
しかしわずか1年半で、根底から絶望感を味わった。
巨額の不正融資事件に巻き込まれ、借金だけが残り、全てを失うという窮地に落ち入ったのだ。
別で友人と共同出資して設立した会社も、この時点で休眠会社となった。

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「異質経験をもったために、世の中の見方が人と違うかも」
と、今橋さん。
今まで積み重ねた全てのものを、無駄にしたくない。
手にしたものや、与えられたもの、時間や思いついたものなど、その全てを、
「無駄にしない」
そんな境地にたどり着いた。
その表現は、否定形かもしれないが、
「本当は、生きていたら無駄なものなんて何もない」
それを前向きに言い換えた言葉が、
「無駄にしない」
なのだ。そして、
「思うだけでなく、本当に、やる」
その一つが、4度目の起業なのである。

どん底からの脱出。
誰も救ってくれない・・・
数億の借金を負い、どん底を経験し、死をも覚悟する中、最後に両親に会いに行った。父は既に定年していたが、事情を知ると、いくらかでも足しになると、働いてくれた。
ある日、母に、ドライブしようと言われて出掛けた。
どれほどか運転して、車を止めると、母は今橋さんを見つめ、
「この一年半、笑っとらんじゃろう」
「ここでお母さんといっしょに笑おう!」
そう言って笑ってくれた。
母の横で、ボロボロに泣いた。
大切にするべきものを間違っていた。
何かがふっきれた。
「破産はしない、全て自分で処理する!」
そう心に決めたその瞬間から、何かが変わりはじめた。
なぜだか、
「大丈夫!」
と思えた。
不思議なことに、そこから状況が良くなった。
どん底に陥った時、立ち上がれるか否かは、
「そこにどう向き合うか!だけだと思う」
今橋さんは語る。

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いつも頭の中に鳴り続けるメロディー。
社名の『ピュアセンス』は、”純粋な感覚”という意。自分の少年時代を表現している。
ロゴマークは思いやりをイメージしたハート形で、逆さにすると感謝を意味する合掌を表したデザイン。思いやりと感謝の意を込めたマークである。
少年時代は、高知の山奥で育った。友人と渓流釣りをしたりして過ごし、ワクワクすることに心奪われた。
実は、いつも頭の中に鳴り続けるメロディーがある。優しい、癒される、心洗われるメロディー。これをいつかCDにしたいと思っていた。
思ったことは本当にやる。それは2年ほど前にリリースされた。
タイトルは『ここまで来たよ』

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子どもが、自分の足を見ている絵。
更に一歩、進もうとしている、ジャケットのデザイン。
この曲を聴いて、落ち込んだ人が少しでも前を向くきっかけになれば嬉しい。
「人は誰しも、多かれ少なかれ、いつか向き合うべき何かに出逢うはず」
その時に気付いてもらえればいい。
今橋さんの言葉は、奥深い。

これから。
TV番組で、矢沢永吉が20代の男性に伝えていた、
「真面目であれ!真面目はきっと君の将来を助けることになるよ」という言葉が、ずっと心に残っている。
20代後半〜20歳代は、密度濃く仕事をした。
特に27〜28歳は集中して、40歳までの仕事をやり尽くしたほどの勢いで頑張った。
「データは試算になる」
そう考え、CADを使い始めたのも、人より随分早かった。
自らプログラムも組む。
趣味と言えばそうだが、自分の仕事を効率化するためのシステムを作るのが目的。これまで10かかっていたものが2〜3の力で出来るようになると思うと、ワクワクする。
楽をするために、苦労は惜しまない。
それが出来た時に、
「凄いね!」
となる瞬間が、好きなのだという。
“偉い”は相対的だが、”凄い”は絶対的だから。

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好きな言葉は、『最後は”人”』
起業家であろうが、ビジネスライクに会社の看板を背負おうが、
最後は”人”で決まる。
「最終局面で意思を伝えるのも”人”」
と、今橋さん。
大きな苦難を乗り越えた今橋さんの言葉には、含蓄がある。
SO@Rを拠点に、今橋さんのビジネスが大きく成功しますように!
心から願っている。

インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴


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posted by SO@R at 11:44 | 広島 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) |  ●入居メンバー紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たまたまたどり着いて、読み込んでしまいました。涙が溢れてとまりませんでした。

良い御両親をお持ちですね。ビジネスはついついお金だとか物に目を向けがちですが、一番は人の思いだとか、信頼の心があってのことと思っています。

私の方は、この4月で長年勤めた会社を退社し、起業を目指し療養しながらライティングの勉強している53才男性です。

元々は美容関係です。今橋さんみたいな方といつか御縁があればいいなあと思いました。

ぜひ、成功してください。願っています。
Posted by 川上孝之 at 2015年05月06日 09:20
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